IT導入補助金とは?概要から申請までの流れをご紹介!
IT導入補助金について
電子帳簿保存法やインボイス制度等、税制の目まぐるしい変化に伴い、これまでの運用フローと共に、ITツールやソフトウェアについても見直す必要が出てきました。
しかしITツールやソフトウェアは高額になるケースが多く、資金繰りに苦慮してしまうこともあるかと存じます。
そこで「IT導入補助金」制度をご紹介させていただきます。
今回は「IT導入補助金」の概要、条件、申請までの流れをご説明させていただきます。
ぜひ最後までご覧ください!
IT導入補助金とは
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者様、及びその他の法人(社会福祉法人、社団法人、特定非営利活動法人等)のみなさまが自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助することで、みなさまの業務効率化・売上アップをサポートするものです。
大きく分けて3つの枠がございます。
(1)通常枠
主にソフトウェア費用、クラウド利用料(1年分)、導入関連費等を補助対象とする。
(2)デジタル化基盤導入類型
主にソフトウェア購入費、クラウド利用用(最大2年分)、導入関連費等に加え、
パソコン、タブレット、プリンター、スキャナー及びそれらの複合機、レジ、
券売機等のハードウェアの購入費を補助対象とする。
※対象ソフトウェアは会計ソフト、受発注ソフト、決済ソフト、ECソフト
(3)複数社連携IT導入類型
(2)に加えて、消費動向等の分析システムの経費と補助事業者が事業者を
とりまとめるために要する事務費、外部専門家謝金・旅費を補助対象とする。
ソフトウェア~ハードウェア、また分析システムや専門家の謝礼金と幅広く
補助対象となっていますね。
IT導入補助金の要件
上記ではIT補助金の3つの枠と、枠ごとの補助対象となるITツールを説明させていただきました。
ではそれぞれの応募要件はどのようなものでしょうか。
(1)通常枠
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通常枠
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種類
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A類型
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B類型
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補助額
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30万~150万円未満
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150万~450万円以下
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補助率
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1/2以内
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プロセス数
(業務工程や業務種別の数)
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1以上
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4以上
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ITツール要件(目的)
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類型ごとのプロセス要件を満たすものであり、
労働生産性の向上に資するITツールであること。
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賃上げ目標
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加点
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必須
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(2)デジタル化基盤導入類型
種類
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デジタル化基盤導入類型
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補助額
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ITツール
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5万円~350万円
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内、5万円~50万円以下部分
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内、50万円超~350万円部分
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機能要件
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会計・受発注・決済・ECのうち1機能以上
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会計・受発注・決済・ECのうち2機能以上
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補助率
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3/4以内
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2/3以内
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賃上げ目標
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なし
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+
ハードウェア購入費
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パソコン、タブレット、プリンター、スキャナー及びそれらの複合機器
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補助率:1/2以内、補助上限額10万円
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レジ、券売機等
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補助率1/2以内、補助上限額20万円
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(3)複数社連携IT導入類型
種類
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複数社連携IT導入類型
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2つの経費
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デジタル化基盤導入類型の要件に属する経費
※(2)の内容
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デジタル化基盤導入類型の要件に属さない複数社類型特有の経費
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①基盤導入経費
※(2)の同様の内容となるため割愛。
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②消費動向等分析経費
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③参画事業者をとりまとめるために要する事務費、外部専門家謝金・旅費
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補助額
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50万円×グループ構成員数
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(①+②)×10%
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補助率
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2/3以内
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2/3以内
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補助上限額
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3,000万円
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200万円
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賃上げ目標
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なし
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IT導入補助金の申請までの流れ
要件を確認したら、いよいよ申請です!
詳細は後述しますが、申請にあたり、IT導入支援事業者を選定し、
事業者様と協力して申請を行います。
それぞれご対応いただく内容が異なりますが、
こちらでは事業者様の流れをご説明いたします。
<事前準備>
gBizID(行政サービスログインサービス)を取得している必要があります。
IT導入補助金以外の補助金サービスでも利用できる汎用的なサービスです。
無料で取得できますので、まずは取得しておきましょう。
①IT導入補助金の公募要領にて、補助事業を理解する
IT導入補助金ページや公募要領を読み、補助事業を確認します。
②IT導入支援事業者の選定
事務局から採択された、本補助金申請をサポートする者を選定します。
事務局のページから検索できます。
③ITツールの選択
補助金の交付申請を行う準備として、自社の業種、事業規模、経営課題に沿って、
IT導入支援事業者と相談し、ツールを選定します。
④申請アカウントの作成
申請アカウントの作成を行います。
アカウントIDの発行までおおむね2週間を要しますので、
早めに申請手続きをおすすめいたします。
⑤交付申請
IT導入支援事業者との間で、交付申請の事業計画を策定します。
その後、事業者様はIT導入支援事業者より招待された申請マイページにて
必要事項を入力し、申請します。
⑥ITツールの発注・契約・支払(補助事業の実施)
交付申請完了後、事務局から「交付決定」を受けた後に、
ITツールの発注、契約、支払い等を行うことができます。
⑦事業実績報告
補助事業完了後、申請マイページより
ITツールの発注、契約、納品、支払い等を行ったことが分かる証憑と
事業実績報告を提出します。
※提出前にIT導入支援事業者に内容を確認してもらいます。
⑧補助金交付手続き
事業実績報告が完了後、補助金が確定します。
申請マイページにて内容を確認後、補助金が交付されます。
⑨事業実施効果報告
事業実施効果報告は、定められた期限内に申請マイページより必要な情報を入力し、
IT導入支援事業者が代理で提出します。
さあ、IT導入補助金を申請しよう!
いかがでしたでしょうか。
少々申請までの流れが多く、不安を感じられるかもしれませんが
IT導入支援事業者と協力体制で行うので、安心ですね。
弊社でもIT導入補助金の申請のお手伝いをさせていただいております!
・課題や方向性のご相談、ツールやIT導入支援事業者選定のご支援
・交付申請時や採択後にかかる手続きのアドバイス
・各種問合せ対応(対IT導入支援事業者含む)、ご調整、スケジュール管理など
もしご検討いただいている方は、
ぜひお気軽にお問い合わせください!
次回もお役立ち情報を発信してまいりますので、引き続き、チェックしてくださいね^^
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
参考リンク
https://www.it-hojo.jp/